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FRPとは

こんなところにFRP 世の中には様々な形でFRPでできたモノが出回っています。
例えば身近なところでは、お風呂の浴槽やシャワーユニットからはじまり、屋根材、各種水槽、アンテナ、船・飛行機・新幹線等の乗り物のボディ、配管、看板、釣り竿、ゴルフシャフト等々。工業・建築用資材からレジャー・スポーツ用品まで、数え上げたらきりがありません。それだけ、色々なところに使われているFRPですが、その正体はいったい何でしょうか?

FRPとは繊維強化プラスチック

FRPとはつまり Fiber Reinforced Plasticの略で、日本語では繊維強化プラスチックと言います。その名の通り繊維で強化したプラスチックであり、『鉄より強くアルミより軽い』という特性を持ち、また『錆びずに腐らない』特性も併せ持っています。
通常私たちがプラスチックと呼んでいるものは、ポリエチレン・ポリエステル・ポリプロピレンといった樹脂が硬化してできたものを指し、今触っているパソコンのマウスやキーボードもまず間違いなくプラスチックです。それに対し、FRPは同じプラスチックでも、その樹脂の中に繊維が入っており、より強い強度を形成しています。このように2種類以上の材料(この場合、繊維と樹脂)を組み合わせる事を、コンポジット(複合)と言い、コンポジット化(複合化)して作られる材料をコンポジットマテリアル(複合材)と言います。
繊維には代表的なものとして、CF(カーボン)・GF(ガラス)・AF(アラミド※)等があり、樹脂には、エポキシ・フェノール・ポリエステル等があります。
※商品名:ケブラー

当社ではこのFRPコンポジット製品として、主にCF及びGF製のFRPパイプを製造しています。強くて軽く、腐らず錆びないという特性を活かし、工業用・漁業用・レジャー用等、様々な場面で広く活用されています。

FRPとは

世の中にある様々なモノは、大きく分けるとほぼ下記の5つの材料から作られると言えます。

材料

FRPは5.の石油精製品類に属し、その中でも分類上、プラスチック類になります。それぞれに長所や短所があり、それらをよく知った上で適した材料を使うことが重要です。 FRPは前述の通り、強くて軽く、錆びないという特徴がありますから、木だと腐ってしまうところや、金属だと錆びてしまうところ、あるいはこれらよりも軽くて強度が必要なところ等がFRPの活躍の場になります。
又、FRPは使用する繊維によって、異なった特徴を持つことができますので、他の素材では代用できないよう な用途の拡がりが可能になります。下記にその特徴をいくつか挙げてみたいと思います。

広がるFRPの用途

1 錆びたり腐ったりしないので、海水中及び、海上等での長期使用に耐えられる素材として利用できます。
EX.船舶ボディ・海中ケーブル・各種釣竿・マスト・水槽・サーフボード等
2 FRPの繊維にガラス(GF)を使用することにより、絶縁性を必要とする素材として利用できます。
EX.各種アンテナ・絶縁工具・空港フェンス・レドーム・通信機器設備作業用伸縮ポール等
3 FRPの繊維にカーボン(CF)を使用することにより、超軽量且つ強度がある素材として利用できます。
EX.飛行機、鉄道、自動車等ボディ及びフレーム・ゴルフシャフト・ロボットアーム・カーゲート(遮断機)等
4 自由な積層構成で縦弾性係数を調節することにより、強度としなりがある素材として利用できます。
EX.各種釣竿・フラッグポール・各種フレーム材等
その他、熱膨張率が低い特性を活かしたCFパイプや、インテリア的要素としてのカー用品等もたくさん商品化されております。当社では、特にパイプを重点的に製造しているわけですが、これらの特性を踏まえて様々な顔を持ったパイプを受注生産しています。(⇒製作事例はコチラ)

FRPの今後

これだけ、様々な分野での活用が可能なFRPですが、やはり欠点もあります。 それは価格が高い事とリサイクルが難しいという事、この2点に尽きると思います。 価格に関しては、そのトータル的な利用価値を十分に理解すれば納得できるものではないかと思いますが、リサイクルに関しては、やはり難点であると言わざるを得ません。現状のリサイクル事情としては、FRPを破砕してセメントの原燃料にする方法や、粉砕してコンクリート系製品やアスファルト等に混入する方法が考えられていますが、ほとんどの場合単純焼却や埋立処分されているのが実状です。 日本国内においてFRPが市場に出てから50余年。高度経済成長とともに急速に発展したFRP産業ですが、その歴史は浅く、リサイクル事業もまだ始まったばかりでようやく実用化されてきたところです。FRPを再資源化するべく、現在業界全体での取り組みが成されており、今後はFRPもリサイクルできる素材としてさらなる発展が期待されています。
※詳細は財団法人強化プラスチック協会 別ウインドウでご覧いただけます。