製造方法

HOW TO MAKE

シートワインディング製法の特徴

特徴01

自由な厚み調整が可能

特に単体のプラスチックでは苦手な極薄肉パイプが可能。
使用するプリプレグ各種の組み合わせや、積層回数(PLY数)による厚み調節が簡単。
肉厚t=0.5mm~ 製造可。

特徴02

異種素材との組み合わせによるハイブリッド化が容易

CFやGFの他に有機系繊維(綿糸・ビニロン繊維等)、植物系繊維、金属繊維(ボロン繊維・アルミナ繊維)パルプ等、様々な異種材料との組み合わせによるコンポジット化が非常に容易に行えます。これらは全てFRPとして一括しています。
FRPの強度はその繊維(強化材)によって支配されますが、樹脂が持っている本来の性質によって耐候性や耐食性・難燃性・耐熱性・電気的特性などをFRPに付与することが、マトリックス樹脂の役割です。
※使用する樹脂の種類については、「技術DATA(熱硬化性樹脂性能一覧表)」をご参照下さい。

FRPと異種材料との組み合わせ例

SW製法ならではの技術。全て一体成形です

特徴03

材料の繊維角度の組み合わせが容易

シートワインディング(SW)製法の最も得意とする技術のひとつで、主に0度・90度・45度方向にプリプレグを巻きつけていきます。
この組み合わせによって様々な強度特性を持ったパイプを創ることができます。
さらにGFとCFとをうまく組み合わせることで、より幅広い強度特性を持つことが可能です。

繊維方向の組み合わせ例

SW製法のFRPパイプならではの技術

特徴04

断面形状に様々なバリエーションを持つことが可能

シートワインディング(SW)製法では使用する金型を変えることにより、様々な断面形状のパイプを製造することができます。多少工程が複雑になりますので、特殊パイプとして受注生産させていただいております。

各種断面形状例

  • 円形
    (通常形)
  • 正方形
    長方形
  • 楕円
  • 長円
  • 外周:四角
    内径:丸
  • 六角
  • 半円

特徴05

パイプ形状に様々なバリエーションを持つことが可能

シートワインディング(SW)製法では使用する金型や積層方法を変えることにより、様々な形状のパイプを製造することができます。多少工程が複雑になりますので、特殊パイプとして受注生産させていただいております。

各種パイプ形状例

D1=元外径、d1=元内径、D2=先外径、d2=先内径、t=厚み

特徴06

高強度・高弾性

素材、母材の組合せにより、目的にあった商品を創り出すことができます。

特徴07

各種耐久力に優れている

素材、母材の組合せにより、目的にあった商品を創り出すことができます。

耐食性 耐酸・耐アルカリ・耐塩性に優れる。 ※但し強酸・強アルカリには短時間使用のみ。
耐薬品性 ほとんどの薬品に侵されず、極めて安定な材料。
耐久性 塗装やUVカット処理をすることで30年以上の実績があります。
耐熱性 100℃以上、140℃~150℃でも使用可 ※熱変形温度:>204℃
耐候性 FRPパイプは表面に特殊な耐候性UVカット層を付与したタイプも製造しております。